友人・親戚・彼氏・彼女といった大切な人に頼まれてお金を貸したけれど、ちゃんと返してくれるか心配。それでも強く返済の請求をすると相手の気を悪くしてしまいそうで言い出せず時間だけが過ぎてしまった。
そんな状態で悩んでいる人は大勢います。
大事なお金を貸したので確実に返して欲しいところですが、相手との人間関係も大事なので強く言えないという悩みはよくわかります。
分割返済の条件を守って問題なく返してくれているなら不安になることは無いわけですが、返済が滞りがちだと頭が痛くなりますね。
貸したお金をなかなか返してくれない場合は、相手の経済状態が良くないということです。
その状態を放置しておけば、親しい関係に甘えが生じてあなたへの返済は後回しにされまくってしまうでしょう。
でも、返済の督促をすると相手に嫌われてしまいそうで強く言えず、結果として返済がされないという悪循環になってしまいます。
ビジネス的にハッキリさせるには、お金を貸していることを認めさせる債務承認弁済契約書を作成し、返済遅延があったら内容証明郵便で督促し、それでも返済されないときは裁判を提起した後で相手の財産を差押えするという手順になります。
これはシビアな債権回収の方法になりますが、返済を優先させるには心を鬼にして挑む必要があります。
まだそこまでの段階になっていないのなら、まずは返済が滞ってあなたが困っていることを伝え、返済を誠実にするための契約書の作成に応じるように呼びかけるとよいでしょう。
既に借用書を作っている場合でも、返済が遅れて計画が狂っているわけですから、新しい条件で債務承認弁済契約書を作るとよいです。
返済が遅れているのは、あなたへの返済は後回しで良いという甘えの気持ちがあるということです。
その意識を変えてもらうには、新しい返済条件を定めて現時点で債務承認弁済契約書を作成するのが一番効果的です。
人は契約書に署名をして印鑑をつくという行為をすると、心理的にその契約内容を守ることを強く意識するものです。同時に契約書の作成は法的にも契約を確定することになり、万が一返済されなくなった場合に法的対応が可能になります。
親しき間柄だからといって、百万円単位のお金を貸すのに契約書を用意しないとか、あまりにも稚拙で抜け道だらけの借用書で済ませるというのは、返って来なくても良いお金だと思われてしまいます。
あまり強く請求できない状況でも、あなたも困っていることを説明しながら契約書の作成に協力を求めるというお願いの仕方なら出来るのではないでしょうか？
相手も支払いを遅らせていて申し訳ないという気持ちはあるものですから、返済条件を新しく定め直して契約書を作成するという形なら協力してくれることが多いです。
（そこで相手が契約書の作成を拒むような態度を示すなら、仏の顔もそこまでと覚悟を決めて法的な回収手段に移行という判断になります）。
相手に対して信用をしていて、貸したお金の返済が遅れがちという状況にあるなら、こうした流れで契約書を作り直して相手の返済意識を高めるという方法をご検討下さい。
債務承認弁済契約書の作成については、当事務所にて承っております。
